昨年からお取引の準備を始めておりました、「フランスお百姓元詰めワイン」「地下蔵熟成ワイン」の
販売を始めます!昨今非常に人気の日本ワイン。売れる理由は幾つもあるんですが、その一つに
「ワインの状態の良さ」があると思います。
ワインは通常、白で一年、赤で2年熟成期間をもうけますが、瓶詰めを終えた後、そのワインがどのような環境に
置かれるかでその真価が問われます。ワイナリーのセラーは当然ノープロブレムですが、そこから外の流通に問題が。
昔から「ワインは蔵から2Km出たら何らかの手当が必要」と言われています。
まずは温度、振動、臭いも含めての環境を考えなければ、熟成以前に劣化が始まります。国内の日本ワインは
その点では絶対の有利があります。日本ワイン規格のワイナリー様は直販が多く、扱う酒屋も知識と環境を整える
からです。翻って海外のワインはどうでしょうか。海外産のワインはその殆どが船便です。船便のコンテナには
ドライ(鉄板一枚の箱)、インシュレーテッド(断熱材で覆われた箱)、リーファー(空調を入れ温度管理
出来る箱物)の3種類あって、中の品物の環境(特に温度)は、まさに天国と地獄ほどの差になります。
当然運送コストも変わります。
ドライコンテナ (写真はイメージです)
リーファーコンテナ (冷蔵はマイナス29℃まで対応)
赤道を超える船倉の荷室は50℃を超え下手をすると70℃になる事もあるそうです。繊細なワインはひとたまりも
ありません。そこで当店はまず、海外産のワインの仕入れは価格とのバランスとどの箱で輸入されたかを見てから
決めることにしています。(日本ワインは基本ワイナリー様との直取引なのでその心配は無いわけです。
日本ワインと国産ワイン、何が違うの?という問いは長くなりますので、ここでは書きませんが興味のある方は
ググって下さい。結構、目から鱗)さらに、輸入されたワインは当店に配達されるまでどこにどのように
保管されていたのかという懸念があります。倉庫もコンテナのようにドライだったのか、はたまたリーファー
並なのか。折角輸入されたワインがどのような環境に置かれるのかで、そのワインの価値が上がるのか
下がるのか決まります。そこで輸入から管理まで徹底的にワインに寄り添ったご商売をされている方と
昨年勉強会で知り合う事が出来ました。それが「フランスお百姓元詰めワイン」「地下蔵熟成ワイン」で
有名なシュヴァリエさんです。数ある輸入代理店からこちらを選んだ理由は大きく2点。
その1 その地の自然と人が醸す「フランスお百姓元詰めワイン」
お取り扱いのワインがネゴシアン(ブドウの買い付けや桶買いでの瓶詰めでビジネスをする)系のワインでは無く、
ドメーヌ(ブドウ畑を自ら所有し、ブドウの栽培からワインの醸造・瓶詰めまでを一貫して行う生産者)であること。
日本酒で言うところの地方の地酒に近いですかね。生産量は多くありませんが、テロワールを知り尽くした丁寧な
畑仕事と醸造技術が売りです。そうしたワイナリーさんを直接フランスまで赴き、30年かけて自分の舌で見極めた
ワインがラインナップされております。
その2 輸入の際の気配りと熟成管理の環境の素晴らしさ。「地下蔵熟成ワイン」
輸入されたワインはリファーコンテナで温度管理されたまま栃木県大谷町にある巨大地下蔵に保存され
熟成されます。(わざわざスタッフが港まで赴き、荷下ろしから状態を確認しながらトラックに載せるそうで、
そこまで配慮する会社は無いのではないかと思います)同じ銘柄で同じヴィンテージでも味が違うのは、
冬でも10℃、夏で16℃、湿度90%台という世界屈指の自然状態で熟成するからです。一年中乾くことの
ない床、中の空気が靄となって見えるほどの湿度と安定した温度。さらに大谷石に含まれるゼオライトが
臭いを吸着して無臭であること。無振動、無光の中でワインはふたたび眠りにつきます。初めて試飲をした時、
そのあまりの瑞々しさに、日本にいながらフランスのまさにその土地の息吹を感じられるワインがそこに
ありました(いやちょっと恥ずかしい言い回しですが、神の雫で景色が浮かぶってこのことか!と)。
次から次へと香りも味わいも違う表情が出てくるんですよ。熱でやられた飲みにくいワインとの差は歴然です。
キチンと管理されたワイン、お勧めの温度、指定された形のグラス。
全ての条件が揃うと爆発するようなインパクトを千円台後半から味わえちゃいます。
これが「お百姓元詰め 地下蔵熟成ワイン」です。これから少しずつ当店もさらに環境を整え品揃えを増やして
まいりますので、ぜひお試し下さい。ご来店をお待ちしております。
ワイン好きなあの方への贈り物にも自身をもってお勧め致します。
(う~また人生の楽しみがひとつ増えてしまった…。)