冬に仕込まれるお酒は搾ったあと、瓶詰めかタンクのまま熟成させるのですが、近年は冷蔵庫で管理熟成される
お蔵様が増えました。搾りたての荒々しい飲み口が刻を経てまるく柔らかに変化する様は飲み手にとっては
たまらないものがありますよね。日本酒は原料も造りも自然や環境に大きく影響されます。保存管理の重要性は
最終的に味わいを左右する大事なもの。
同じ冷蔵管理でも、どの方法を用いるかで同じお酒が別物に変化するのを身をもって経験しております。
機械の冷蔵庫の弱点はサーモスタットのオンオフで庫内の温度がどうしても上下してしまう事でしょうか。
日本酒の管理は光と温度が重要なのですが、雪室(雪中貯蔵)だと遮光と温度変化(±0℃)が
完璧なのです。雪国ならでは、豪雪地域だからこそ出来るこの貯蔵法でお酒を囲うと、その味わいは
驚くほどまろやかになります。志賀泉さんは通常2か月ぐらいで出すお蔵が多い中、4か月以上も
眠らせます。3月に行ったときはまだ周りにも雪がありました。
そして今年の掘り出しは6月23日。いよいよ姿を現しました。
発売は7月初旬です。今年の出来はどうでしょうか。
今から楽しみですね。