ワインのボジョレーが発売される頃には、日本酒も新酒の仕込みと発売のシーズンを迎えます。
当店毎年の恒例はこちらのお蔵から! ドン!
大信州「槽場詰め」(ふなばづめ)!!
まぁ知らない人は何のこっちゃですが、もうこの通い詰めて20年以上経ちます。このイベント。
そして今年全国の特約酒店の興味は
「今年のふな場詰めはメモリアルとなるのか!」 です。
11月18日(日)、もうかれこれ四半世紀続いている一大イベント、大信州酒造さんの今季一本目の新酒を蔵まで自店の予約分を自分で詰めに行く「ふな場詰め」が行われました。
(お酒を搾る道具を槽(ふね)と呼び、槽がある場所で詰めるから槽場詰めね)
毎年仕込みの一本目はその年の原料米の状態の見極めや仕込みの感覚を戻すため、殆どのお蔵は普通酒から造り始めるのが通例ですが、大信州様はいきなり純米吟醸と純米大吟醸からの始まりです。
今季の仕込みを占うこのイベントはお蔵にとっては大変なプレッシャーとなりますが、毎年素晴らしい造りでお客様に好評をいただいております。私もこのイベントには20年以上参加していますが、
毎回行われる蔵見学の中で何百とある造りの作業の精度を高めて、極める事を目指している蔵人の皆さんを見てきました。オーバーでは無く、五感を研ぎ澄ましての作業はその蔵の中で長年培ってきたもの。
毎年その技術は更新され現在が最高の状態でしょう。
ワクワクしながらお蔵に向かうと、受付事務所内にはすでに封切されたばかりのふな場詰め」の試飲酒が用意されていました。もう何度も経験してるのに、この瞬間はドキドキで、
ホントに幸せな瞬間です。果たして今年の「ふな場詰め」の出来は?
これもうねぇ、毎年思いますけど、毎度「んぉ~」と声が出ます。「安心」と「驚き」が今年もちゃんとありました。
香りはメロン系が強いですかね。とにかくフルーティでフレッシュ。新酒らしい苦みはありますが、後口や余韻が昨年より軽くスルスル飲めてしまいます。というか止まらないなこれ。
昨年と勝るとも劣らない酒質の「安心感」か・ら・の・おおっ昨年よりここが新しいってところが必ずあります。何ンか今年透明感がありますね。薄にごりなんですが、なんだろこの綺麗な透明感。
これ今年の特徴かもしれません。
今年、社長さんのイベント最初の挨拶の中で、現在までの造り蔵である豊野にある蔵を来年本社のある松本に移築する事を発表されました。もちろん全てはさらにお酒の酒質を上げるため。酒屋もお客様にとってももちろん歓迎、お蔵にとっては大変な英断ですが、と…言うことは豊野蔵で積み上げてきた歴史とお酒は今年で最後ということに!大信州ファンの皆様!! 今年の「ふな場詰め」は見逃せませんよ!!!